UR都市再生機構の賃貸物件と在宅勤務

勤務先が突然、「10月から在宅勤務は月○日まで」とか言い出した(○の部分は、一応、二桁です)。

 

在宅勤務がメインになるなら地方移住しようと思ってたけど、なんだか雲行きがあやしくなってきたので、当面はいまの賃貸物件に住み続けることにしました。

 

 ■いまの賃貸物件とは?

UR都市再生機構の賃貸集合住宅です。昔でいうところの「公団の団地」です。

 

www.ur-net.go.jp

 

立地の特徴は「最寄り駅まで徒歩10分程度」「最寄り駅から都心までの乗車時間は30分程度」「古くからの団地なので目の前に始発のバス停があり、乗車時間30分程度で都内のJRのターミナル駅まで行ける」です。

 

その他、物件の特徴は「築10年ちょっと」「床暖房付き」「風呂は追焚き機能付き」です。

 

■UR賃貸物件の良い点

一般に言われているのが

 

①保証人不要

②更新料不要

礼金なし・敷金は家賃の2ヶ月分程度

④退去時に敷金のほぼ全額が返却される

⑤入居審査の基準が明確

⑥敷地が広く緑が多い

⑦子育て割、U35割などの割引制度がある

 

といったところでしょうか。

 

①保証人不要

は老人やボッチに優しい制度。

 

②更新料不要

礼金なし・敷金は家賃の2ヶ月分程度

④退去時に敷金のほぼ全額が返却される

は懐に優しい制度。 

 

⑤入居審査の基準が明確

は「年収が規定額以上」または「口座残高が家賃の100ヶ月分以上」または「家賃の先払い可能(1年以上10年以内で1年単位で選択可能)」であれば入居可能です。 普通の企業・組織に勤務してるなら基準はパスするでしょう。また、退職後もまとまったお金さえあれば入居可能なので「老人になったら賃貸物件は借りられない」なんて心配も無用。

 

個人的に気に入っているのは

⑥敷地が広く緑が多い

今、住んでる団地は昭和30年代に造成されたもので、21世紀に入ってから、それまでは低層の建物(3階建て程度)がズラーッと並んでいたのを中層(6〜12階建て)の建物数棟に建て替えて敷地に余裕ができたので建物間の幅が広く、駐車場を作ってもまだ余ったようで、芝生や樹木を植えた広場や子供用の遊具場・運動場などがあります。民間のマンションではちょっとありえないような贅沢な環境です。

 

⑦子育て割、U35割などの割引制度がある

「子育て世帯」や「35歳以下」を対象にした家賃割引対象の物件もあります。

 

www.ur-net.go.jp

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■UR賃貸物件のちょっとどうなんだろ?と思う点

①設備のグレード

②家賃は決して安くはない

自治会活動

 

①設備のグレード

は、たとえば私の住む団地だと「建物のエントランスに認証装置が無いので誰でも自由に入ってこられる」「玄関のドアはオートロックじゃない」「トイレにウォシュレットがついていない」「風呂はありふれたユニットバス」「キッチン台はステンレス製」「ガスコンロは別(自前で購入する必要あり)」「クローゼットの扉は薄い金属製の板なので開け閉てで”ガラガラ”と音が出る」などかな。

 

②家賃は決して安くはない

こんな感じで見方によっては民間の賃貸物件より劣る設備でありながら家賃は相場並です。

 

自治会活動

私の住む団地には自治会があって、その活動や行事(夏祭りや運動会)が、正直、ちょっと煩わしい。自治委員は住人の持ち回りなので、数年に一度、担当することになるんですが、自治委員になると「月一回の自治会に出席」「各戸への書類などの配布」「夏祭りや運動会の運営」といったことをします。

 

■今の物件の気に入ってる点

①床・壁の作りがしっかりしているので、周囲の物音がほとんど聞こえない

②床暖房・追焚き機能

③始発のバス停が目の前

 

①床・壁の作りがしっかりしているので、周囲の物音がほとんど聞こえない

URの物件でも、築40年・50年のものだとそうでもないでしょうが、うちみたいに21世紀に入ってから建て替えられた物件だと作りがしっかりしているので、上下左右の部屋の物音はほとんど聞こえません。

 

②床暖房・追焚き機能

これが一番気に入ってるかもしれない。リビングダイニングには床暖房が入っているんですが凄く快適。暖房はそれだけで十分です。エアコンみたいに風は来ないし「上は温かいけど足元は寒い」なんてことも無い。というかリビングダイニングは日当たりも良いので寒いと思ったことは一度も無い(ちなみに寝室はデロンギだけで十分に暖まります。断熱性が高いのか、夏もリビングのエアコン1台で1LDKの全体が涼しくなります)。それと風呂好きなので追い炊き機能は重宝してます。

 

③始発のバス停が目の前

については、天気が悪くても濡れずに移動できるのが良いですね。雨が降ったら駅まで歩くのが面倒なのでバスにしてます。それと、バスに乗ってしまえば成田や羽田まで1.5時間で移動できるので海外出張などのときは凄くラク。「大きなスーツケースを持ってバスに乗ってしまえば2回乗り換えたら機上の人」ですから。バスはJRの駅前に着くので乗り換えもラクだし。

 

■在宅勤務と意外と相性が良いのでは?

月〜金曜で毎日会社に行かないといけないなら駅近物件が良いんだろうけど、週に1,2度出社すれば良いんだったら駅に近いかどうかはそんなに重要じゃないんですよね。

 

と考えると、うちみたいに「目の前のバス停からバスに乗って1,2回乗り換えれば会社に行ける環境」って割と良いんですよ。多少、通勤に時間がかかるとしても「まぁ週に1,2度だし」って割り切ることができる人には向いてると思う。

 

うちはたまたま最寄り駅にも徒歩で行けるけど、物件によっては「”○○団地”っていうバス停が目の前にあるけど駅は近くない」ってものも多くて、そういった物件はかつては敬遠されたでしょうが、いまは逆に狙い目かもしれないですね。

 

それと、URはファミリー向けの2LDK、3LDK、4LDKの物件も多いんですよね。「夫婦二人で2LDK」「夫婦に子供一人で3LDK」など間取りに余裕のある物件を借りてみて、「余った部屋は在宅勤務用に使う」といったことも可能です。「子育て割」「U35割」を上手に使って試してみるのも良いかもしれません。

 

これからしばらくは、世の中や会社の制度がどうなるのか不透明でしょうから「とりあえずURの賃貸物件に住んで様子を見て、ある程度、落ち着いたところでマンションor一戸建てを買うのか、それともずっと賃貸で行くのか判断をする」っていう選択肢も一考の価値があるかもしれませんよ。

 

おわり